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彼らのライオンズデン
朝起きて下に降りていくと、
豪勢な朝食が用意されていた。
きっと気を使わせてしまったのだろう。
昨日はまっちゃんの夕食で、
今日はnasaの朝食。
ありがとう。
久しぶりに納豆を食べた。
納豆が好きであれば、
白いご飯の納豆というのは、
たまらなくうれしいものだ。
せっかくオーランドに来ているのだから、
ディズニーワールドに行くことを計画。
パークホップといって、
4大パークをどれでも行き来することができるチケットがある。
それをnasaがくれるというので、
その好意を素直に受け取ることにする。
せっかく4大パークを全部行くことができるのだから、
時間もないことだしおいしいとこ取り。
つまり乗りたい、見たいものだけを選択して、
2つのパークを回ることにする。
まず向かったのが、アニマルキングダム。
入り口が見えてくるだけで、
こうテンションがあがってくる。
この雰囲気を、
その場所とブランドイメージで作り上げているディズニーは、
本当にすごいと思う。
ここでは2つのアトラクション、
ダイナソーとキリマンジャロ・サファリ。
最初にダイナソーのファストパスを取って、
キリマンジャロ・サファリへ。
40分待ち。
待っている間にも、
じっとしているだけで汗が出てくる。
昨日、空港を出たときに感じた暑さで学習している。
服装はそれなりに楽な格好で。
キリマンジャロ・サファリは、
サファリトラックに乗って、
野生動物の観察ができるアトラクション。
テーマがアフリカの場所で、
よく見る動物からアフリカの動物まで、
けっこう多種多様なものを見ることができる。
これだけ動物を見ることができれば満足するよ。
思っていたよりも長い時間をトラックに乗っていて、
これだけでどれだけ広いのだと。
それから一目散にダイナソーへ。
乗り終えたら素早くこのパークを離れ、
WDWバスに乗って次のパーク、ハリウッド・スタジオへ。
ここで選んだのは、
トワイライトゾーン・タワー・オブ・テラーと、
ロックンローラー・コースター。
タワー・オブ・テラーは10分待ちで、
ロックンローラー・コースターの、
20分待ちの表示を見てファストパスを発行したその隣で、
5分待ちです、とのアナウンス。
もう発行してしまったよ。
戻ってタワー・オブ・テラーはほとんど待つことなしに、
そのまま乗り場へ。
まさかあんなに上下動を繰り返すとは思わなかった。
終えて14時ぎりぎりだったので、
ちょうど始まる30分のショー、
インディ・ジョーンズ・スタント・スペクタキュラーを観に行く。
アクションシーンの撮影を、
さらに観客席から見ている、というもので、
セットがどんどん変わっていく。
これはなかなか良かった。
行ったら観ることをお勧めする。
ロックンローラー・コースターでは、
ロックのリズムに合わせた激しい回転、ひねり、宙返りがある、
ローラーコースター。
思った以上のその激しさに、
体をしっかりホールドする。
こんなので腰を悪くしている場合ではない。
でもへたするとそうなってしまうくらいな激しさ、想像以上。
そこでまだ時間もありそうだったので、
もうひとつ別のパークに行こうと。
次なるは、エプコット。
出口に向かおうとしたところ、
ちょうどパレードが始まっていて、
それも見ることができた。
エプコット行きのバスがなかなか来ない。
遠くの方で暗く、雨が降っている感じが見えている。
しかも風向きはこちらへ向かってきている。
そうこうしているうちにあたりはだんだんと暗くなり、
ぽつりぽつりと雨が落ちてきて、
そのまま本降り。
雷に激しい雨、まるでスコール。
しかしスコールなら少しの間で終わるけれども、
それがずっと続いている。
それでもバスは来ない。
とりあえず屋根のある場所まで避難して、
やっとバスが来たので走って乗り込む。
その少しの距離でもびしょ濡れに。
エプコットに着いたはいいが、
雨が止む気配もない。
どうしようもないので、
濡れながら入口に向かうことにする。
アトラクションへ移動するにも濡れるので、
最初はこのパークのシンボル的存在、巨大な球体の中を、
タイムマシンに乗って人類のコミュニケーションの進化を体験。
乗る予定では考えていなかったけれども、
思ったよりも良かったのでOK。
なかなか楽しめるアトラクション。
それからここで乗ろうと考えていた、テストトラックに向かうも、
やっていない。
どうやらこの天候で中止になってしまったらしい。
再開の予定も立っていないと。
仕方がないので、最後にキャプテンEO。
キレのあるMJの動きに満足。
なんてゆっくり見ている場合でもなくて、
見終えた時点で17時半になってしまっていた。
急いで向かわないとショーに間に合わない。
雨の中を走ってバス停まで戻り、
ダウンタウンディズニーに向かういくつかあるバスの中で、
その時に来ていたバスに飛び乗る。
しかし運転手に聞いたら直行バスではなくて、
いったんあるリゾートに向かってから、
乗り換えて向かう、とのこと。
仕方がない。
そこまでは10分くらいというので、そのまま乗ってみる。
時間は確実に進んでいく。
La Noubaが始まるのは18時から。
そのリゾートに到着して、
目的地に向かうバス停に、バスはまだ来ていない。
待っていたら確実に遅れる。
ならば走ってタクシー乗り場へ。
本当にぎりぎりのところで間に合ったが、
雨足はいっこうに弱くならないので、
濡れたままシアター内へ。
空調が体を冷やしていくよ。
彼らのアクトは一番最初なので、
絶対に遅れるわけにはいかなくて、
間に合ってよかった。
さて、そのLa Nouba、
前回の観劇から約5年ぶり。
いくつかのアクトは記憶にあるものの、
あんまり記憶に残っていない。
最初のダンスがやたら記憶に残っているくらいだ。
アニメーションも終り、
ショーが始まっていよいよ彼らの出番。
ステージに立っている。
そして始まったスキッピングアクト。
自分から伝わったなにがしかの影響、
その運命の一部に関わったものとしては、
それがこういう形になったことに、
すごい嬉しさがある。
それはステージに立つということとはまた違った嬉しさ。
この会社に選ばれるよりも難しいこと。
やっていてよかったなって思う。
自分がまだステージに立っているうちに、
それが実現したこともより嬉しい。
技術的なことうんぬんや、ミスなど、
そのステージの出来栄えということではなく、
彼らの必死さがストレートに伝わってくるステージだった。
余裕がないこともわかるし、
まだ求めようとしているところまで全然来ていないことはわかっている。
でも確実に階段は上っている。
ちゃんと伝わるものは伝わってきていた。
このデビューから100公演くらいの時点でのショーを、
まずは見ることができてよかった。
ここからどれだけ成長していくことができるのか、その基準として。
次に観る時が本当に楽しみだ。
期待以上でもなく期待以下でもなく、
いまできるありのままが現れていたこと。
でもさ、このショーのコンセプトと衣装と音楽とライティングが、
スキッピングに変わる前のアクト(ジャーマンホイール)のままでやると、
すごいということよりも楽しさを一番に表現できるスキッピングが、
全然楽しそうにみえない。
見方によっては、クールでカッコ良い、と受けとれるかもしれないが。
楽しいものを楽しくないように見せるのってすごく大変だ。
それでもとびっきりの笑顔をしているのかもしれないが、
前列だけに伝わるだけであれば、
それが後ろまで伝わるようにしなければ。
やるならそこまでやってほしいかな。
彼らにとっての別のライオンズデンだと言ってくれたことは光栄だ。
だからもう一つ個人的な意見を書いておこう。
まったく同じ衣装、同じメイクにお互いが引きずられていると感じる。
だとしても、お互いが今までに進んできたそれぞれの道があって、
それが個性につながっているのだと思うから、
それぞれの大道芸であったり競技であったりという求めてきたなわとびが、
逆にシルクという演出の中にあって近づき薄れてしまったのかなと。
それがもったいない。
どっちがどっちだかわからなくなる。
であれば、どちらでもいい、ということになってしまう。
すごいことをやっているのは分かる。
でもすごければいいということじゃない。
もっとそれぞれがそれぞれを表現してほしいと思う。
そうしたらもっとよくなる。
きっと。
ダブルダッチやソロ以外のその他のことに関しては、
最初だから仕方なし。
それをどう変えていくかも彼らの仕事。
彼らのがんばっている姿を見ることができて、よかった。
それが一番。
そういうことを考えている間にも、
次のアクトへと進んでいく。
印象に残っているものいくつか。
ディアボロの子たちは本当に小さくて、7歳、8歳くらいだとか。
もっと小さく見える。
にもかかわらず、あの動きのキレはどれだけの練習を重ねてきたのか。
恐ろしく素晴らしい。
そしてチェアバランスに変わって入ったジャグリング。
確かKoozaのジャグリングと、
La Noubaのチェアバランシングを交換したのだっけ。
ならKoozaで一度見ているはずだけど、
その時も驚いたっけ。
開いた口がふさがらなくなるのは、
こういうものを見たときだ。
http://www.siei.ne.jp/history/diary.cgi?action=article&year=2007&month=9&day=20
確かに書いていたわ。
来年のKooza日本公演で、
彼(アンソニーガット)のジャグリングが観れないというのは、
本当に残念だ。
どうなんだろう、短期で戻ったりするのかな?
まあせっかくなので、
スキッピングも含めてオーランドまで観に行ってください。
最後のアクトはまさに感無量。
キャラクターが一人足りなかったのは残念。
ひでとっちの友人の、
前にコルテオにいて今は赤いキャラクターをやっているアーティストの動きもすごくいい。
ああいう動きは体操の流れからは難しいよ。
公演後にバックステージに連れて行ってもらって、
コーチのマシューに久しぶりに会えたり、
ディアボロのコーチに、
キダムのディアボロのコーチからお土産を渡したり、
小さなディアボロの子たちと一緒に写真を撮ってもらったり、
ケンちゃんの友人の中国人のアーティストに挨拶をしたり、
キッチンで食事をしたりして、
今度は21時からのショーをライティングブースから観させてもらう。
音がスピーカー越しで、観るのもガラス越しだと、
観客を含めたハウスの雰囲気というものが違って、
まったく別の感じになってしまうけれども、
それでももう一度観るチャンスがあるならば観る。
せっかく彼らを見に来ているのだし。
1回目で感じたことを、
より一層、その思いを強くした。
今日の一日、おつかれさん。
入ったばかりで、
彼らに他のアクトとのレベルを比べてしまうのは酷かもしれないけれど、
まだそこまでのレベルではない。
でも、すでに彼らはアーティストなのだから、
一つのアクトを受け持っているのだから、
よりがんばってほしいと思う。
そしてきっとできるよ、彼らなら。
僕がステージで得てきたこと、
彼らがこれから得ていくもの。
せっかくなのでシアター前で皆で記念撮影。
日本人アーティスト男性4人。
自分が入ったころ、男性が一人だったことを考えると、
増えてくれたよ本当に。

次に向かう旅行のためのツアー代金支払いのため、
ある程度現金を引き出しておく必要があって、
昨日電話でデイリミットを上限(普段の3倍)まで上げてもらっていた。
その上限まで2度、昨日と今日引き出ししておきたかったから、
すでに昨日は引き出しを終えて、
今日の分ので銀行の24時間ATMまで送ってもらう。
最初に引き出しをした後の2回目、
(リミットは上がっても、一度に引き出しできるATMのリミットがあって、
 3度同じ操作する必要があった)
プロテクションがかかって引き出し不能に。
同じ銀行を使っているひでとっちから聞いた話。
いろいろなところで引き出ししすぎると、
あるいは何度も繰り返して引き出しをすることによって、
何かの犯罪にあっているのではないかと、
ATMか銀行が判断をしてプロテクトをかけてしまう、という話だ。
ひでとっちも何度かプロテクトがかかって電話したことがあると言っていた。
逆に、今までに一度もそれがなかったことに驚かれた。
その話を聞いていたから、ああこれがそうなのかと思ったのもつかの間、
すごく困る。
ここに電話しろというメモが表示されたので、
そこに電話して説明して証明して解除してもらい、
残り2度の引き出し完了。
これで次の旅行代金を支払うことができる。
ふう。
買い物を終えて家に戻って、
そばをゆでてもらう。
オンラインバンクを確認したら、
またちょっとしたトラブルがあって電話をする羽目になったのには疲れた。
そばを食べながら話をし続けて、
同じ会社のアーティスト同士だから話せること、
ショウを見て感じたこと、
話は尽きない。
nasaが眠りに就いてからもずっと話し続けて、
結局ひでとっちは徹夜。
自分は限界が来て30分ほど寝る。
こうして会うことができる、集まることのできる機会は少ない。
もったいないという感じ。
分かるよそれは。
それでも時間は過ぎていく。
そのどれもが得がたい瞬間という刹那の時間なのだ。

2010年9月28日(火)



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